滞在許可証

滞在許可証

今日は、フランスの滞在許可証5年間をもらえることが確定したうれしい日です。「なんだ・・・」と思われる人が多いかと思いますが、パリ在住3年目にしてやっとこの4月に5年間の滞在許可証をもらえそうです。(手にするまではまだ油断できません)これはすごいことなんです。最初の滞在許可証は、オーストラリアでの留学。この時の記憶は全くありませんが、恐らく私の大学がいろいろ手続してくれていたのでしょう。その後はイギリス。学生ビザはそれほど難しくないといった印象でした。警察が学校に来て、そこですぐに発行してもらいました。その次はドイツ。ドイツ語が話せないととても厳しいという印象があります。冗談で、その日の担当者の気分により、3か月とか1年とか期限(機嫌?)が変わるって友達とよく笑って言っていました。でも、正当な理由があれば確実に公平にビザが出ていたと思います。(今振り返るとですが…)そして、フランス。Oh my god!この国は…まずどの書類を持っていく必要性があるのかわからないようになっています。もちろんフランス語が話せなくてはいけません。話せない人は通訳を連れていきます。パリの場合は、まずPrefecture de Policeのアポを取るためだけに最低でも2~3時間待たされます。これが、運が悪いと建物の中に入れてもらえず、みじめな思いをしながら入り口で立ちっぱなしの状態で待たされます。雨が降ろうが、雪が降ろうが… 最悪の場合は、その日に受付にもありつけずに次の日に出直します。そしてやっとPrefecture de Policeとのアポが取れますが、これも3か月後の話です。そして、そのアポは彼らが決めるので、仕事があろうと何があろうといかないといけません。そして当日。時間通りに行っても最低2時間近く待たされます。そして、あれが足りないこれが足りないということになり、またアポの取り直し。そして、ずるずる1年、2年、と過ぎていきます。これは特にパリで多い現象です。学んだことは、全ての書類を持っていく。これは、コピーもとっておく。万が一のためにコピーをしなくてはいけなくなる可能性もあるので、小銭を準備する。そして、書類は聞かれない限り出さない。彼らにとっては収入がたくさんあろうがなかろうがあまり関係ないことで、収入があっても、ビザが取れない人はたくさんいます。逆に収入が少なくても簡単にビザが取れている人もいます。これが不思議ですが。もっと手続きのシステムを簡素化したらと思ったことがありましたが、それは彼らが目指していることではないのです。「改善」をしてもフランスにとって何の利益にもならないのです。外国人は待たせておけばいいのです。日本人なのでついつい「ここを改善して…」なんて考えてしまうのですが、無駄なことなのです。今度はCarte Vitaleに集中できそうです。これはフランスの健康保険です。3年前から支払っているのですが、まだ保険証が来ません。「書類が足りない」といわれ続け3年。何回書留で書類を送ったことか。フランスでは書類やInvoiceがすぐになくなります。なくなってももちろん教えてくれません。日本からドイツ、そしてフランスに来るとカルチャーショックが大きいです。とはいっても、フランスにはいいところがあります。バゲットとチーズとワインはやはりおいしいですね。暫く、フランス移住にはまだ時間がかかりそうです。

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ビジネス上でのマナー

ビジネス上でのマナー

日本国内でもそうですが。海外でのビジネスで初対面の場合、異文化のパートナーやクライアント様とのご挨拶の仕方や順番をしっかりと把握しておくことは、とても重要なことです。日本文化の中でもエチケットがわからない人もいると思いますが、まして文化の違いなどがあると誰からどのように挨拶をしていいのか分からないことがあります。ヨーロッパでは通常まず女性、そして役職の高い順に握手そしてご挨拶をしていきます。それがエチケットです。ところが、文化が入れ混じると複雑になります。たとえば、日本人がドイツ人のビジネスパートナーをドイツの本社に訪問した場合、初対面で相手のお顔や役職を把握しないまま、ご挨拶をすることがあります。ヨーロッパ人も日本人のビジネスパートナーに対してどのように対応すればいいのか実は分からないのです。ある時に、ドイツ人は、両手を合わせてお辞儀をしました。それを見た日本人はそれと同じように両手を合わせてお辞儀しました。ドイツ人は、日本ではこのように初対面の人と挨拶をすると勘違いしていて、日本人はドイツではこのように挨拶するのかと思い、とっさのリアクションでしてしまいました。私は、ドイツ人側の通訳として、後でドイツ人に次回のためにこのような挨拶の仕方は日本ではしないということをはっきりと説明しました。彼らにとってアジアは同じと考えたのでしょう(皆が皆そうではありませんが)。どこかで見たり聞いたりした通りに良かれと思ってしたと思います。ヨーロッパでは通常挨拶は、女性に対して、そして役職の上の人から挨拶をしていきます。ドイツは握手をします。通訳をしているとそういう場面に何度も出くわします。その中でも、あるドイツの会社のCEOのジェントルマンな対応の仕方には大変関心します。彼は、一番近くにいる人から丁寧に挨拶をしていきます。通訳の私にも丁寧に挨拶してくださいます。「大西さんお元気ですか。今回もよろしくお願いしますね。」といった感じにです。ヨーロッパでは男性と女性がいる場合は、女性にまず挨拶をします。ただ、近くにいる人を通り過ぎて他の人から挨拶するのはマナーに反しています。日本人のビジネスパートナーと挨拶をするとき、外国人も(たとえばドイツ人も)誰から握手していいのかわからない時があります。ヨーロッパの習慣上、私も自分の順番なので握手の手を出して、何度か素通りされたことがあります。それは私が通訳であるからだとは思いますが、例え通訳(黒子)であっても、あまり気分のいいことではありません。通訳は後からついていくといったイメージがありますが、先にいたほうが、また、全体をリードしている人の隣にいたほうが、次の行動もすぐに察することができ的確にお客様を誘導することもできます。またお客様が自己紹介をする時や名刺交換をする時に近くにいたほうが言葉のサポートも迅速にできます。その場の状況の把握や察しがきくため、誰よりも先に簡単に「○○会社の通訳の大西陽子です。よろしくお願いします。」と短く自己紹介してから通訳のお仕事に従事したほうが、相手も私が通訳であることが分かり、私に対しての対応もスムーズにいきます。挨拶は国を問わずとても大切なことだと思います。第1印象が決まります。また、役職だけで誰が重要なのかは分からないことがあります。マナーやエチケットとしてだけではなく、戦略的にも皆に自分から公平にご挨拶をすると周りから見ていい印象を持ってもらえると思います。

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マナー

マナー

パリに来て気づいたことの一つは、地下鉄の電車の中でのマナーのよさです。そのマナーでパリジャン・パリジェンヌか直ぐに分かります。彼らは外国、またはパリ以外の人からは余り評判がよくありませんが、私は彼らの紳士的・淑女的なマナーにとても感心しています。例えば電車が込んでいる時は、折りたたみのいすはたたんで立ち上がります。自分がドアの前に立っていて、他の人が降りる場合は、手動ドアを開け、電車を降り、又は場所を開け降りる人の道をふさがないようにします。電車の中に乗ってしまって途中で降りるときはよく降りれるか心配しましたが、パリではみんな協力的に降ろしてくれます。何も考えずにドアのドまん前で立っている人は100パーセントパリジャン・パリジェンヌではありません。先日、ある男性が女性に重いドアを開かせて一人早々と何もお礼も言わずに(ドアには手を全く触れず)通っていった姿を見てマナーが悪いなと思いました。どんなに高級なブランドの服を着て学校の勉強で優秀でも、この様なマナーでは恥ずかしいです。パリでは改札口のドアですら押させて待っててくれます。このような自然なマナーは見習うべきだと思いました。

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異文化間青少年交流

異文化間青少年交流

ライプチッヒ大学在学中に、夏休みに独仏通訳講座(青少年交流向け)に参加したのがきっかけで、それから何度もDFJW(独)又はOFAJ(仏)のセミナーに参加しています。このオーガナイゼーションでは、戦後の青少年育成に当たって、将来を担う若者がお互いの国(ドイツとフランスがメイン)の過去の戦争の歴史を克服し、新しい将来に向かって仲良くやっていく為に、「青少年交流のプログラムの指導者になる為のトレーニング」を提供しています。その中には、通訳(Gruppendolmetscher / animateur interprète) やグループリーダー(Teamer)など色々なトレーニングプログラムがあります。そのプログラムでは、2カ国または3カ国の異文化の中でのセミナーになるので、ヨーロッパといえども食文化からディスカッションの仕方まで全く違います。日本人の私にとってはプログラムの内容だけではなく、セミナーに参加するだけで大変勉強になります。こういったトレーニングの経験から、2003年から青少年の異文化交流の通訳もしています。先日、ドイツ人の青少年と日本へ行きました。これは姉妹都市関係上での、青少年の交流になります。この仕事は、通訳としてだけではなく、色々なスキルを必要としました。その為、このお仕事が終了すると、2~3日は体調を整える(体重も3キロ減)必要があります。(青少年のパワーはすごい!)この通訳のお仕事がやめられないのは、青少年の「輝いた目」を垣間見ることができるからです。彼らが「成長する」その過程を一緒に体験でき、なんともいえない「感動」を与えてくれます。日本では、弓道、琴、三味線、尺八、そば打ちなどなどプログラムも盛りだくさんでした。このドイツ人の子達が、「一生の中で一番すばらしかった旅(15歳ぐらいの子)」と言ったりするのを聞くと、とても嬉しいです。財政難ではありますが、この様な意義のあるプログラムが続けられるよう、微力ながら応援していきたいと思います。

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