異文化を理解してのコミュニケーションスキルの重要性

異文化を理解してのコミュニケーションスキルの重要性

以前ドイツの日系メーカーで通訳・翻訳のお仕事を1年ほど社員としてやらせていただきました。当時「代理店訪問」や「営業所訪問」によく行きました。ドイツ人の営業マンと日本人の駐在員の営業マンとドイツ人のお客様の間に挟まれた状態で通訳をしていましたので、文化の違いを「シミジミ」と実感しました。日本の営業マンは、よく現場に足を運んで、相手先の技術者や営業マンとの関係をしっかりと築くために時間をかけることを大変重視していました。「用事がなくてもしょっちゅう訪問することが重要だ」とその会社の日本人営業部長は考えていたようでした。ところが、ドイツの営業マンは、目的をしっかりと提示した上でアポを取り、予め相手先に提出した議題通りに話し合いを進めながら、短時間で用件をしっかりと調査することが重要だと考えていました。この様にドイツ人と日本人はセールスのやり方が違うため、少々衝突があり、両者の気持ちが分かる通訳としては悩みました。そんな時私の日本人上司はドイツ人の営業マンと一緒にトレーニングコースに参加することを了解してくださいました。そのトレーニングでは色々な営業テクニックなどを教えていただきました。その後の出張の際は、その「教え」が大変役立ちました。ところが、どんなに通訳がドイツの営業技術を理解していても実際には限界があります。やはり、日本人のセールスパーソンはたとえ言語面でのサポートが必要でも、異文化コミュニケーションスキルは習得した方がいいと思いました。よく英会話学校には投資をする企業は多いのですが、外国の労働条件(これは外国人社員又は相手先を理解する上で重要!)からコミュニケーションの仕方まで学習できる場が必要であると思います。英語を短時間で完璧にマスターすることは難しいですが、異文化学習を母国語で勉強することはそれほど不可能なことではないと思います。これからもますますグローバル化していきますので、異文化理解は仕事面でも私生活面でも必須だと思います。日本という国ををそして自分自身を見つめ直すいい機会ともなるでしょう。

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コスメティック品質

コスメティック品質

以前ドイツのHandelsblattのオンラインニュースで日本の品質について述べてありました。当時、私は、ドイツ製造業と日本輸入会社の通訳・翻訳のお仕事をしていました。この記事は、残念ながらネット上ではもう見られないようです。日本人とって当たり前のことがドイツ人にとって(ヨーロッパ人にとってでもあると思います)が当たり前でないという価値観の違いを上手にまとめてありました。その記事の中で、特に私が気に入った言葉は、「コスメティック品質」です。これはお化粧品の品質の話をしているわけではありません。 その製品自体に要求される品質以外の、付加価値的品質。つまり、ラベルの貼り付け具合や、充填量の均一性など。あるドイツのワイン製造業者は通常通りドイツワインをボトリングして輸出しました。ところが日本からクレームが来ました。理由は、「ボトルが均一に製造されていない」ということでした。ボトルは確かに微妙に形に違いがありました。内容量はラベルに書かれているスペックは達成しています。多く入っている場合もありました。ドイツ人は「何が悪いのか」、日本人は「どうして分からないのか」理解に苦しんでいました。

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